コンベヤ選定手順
ローラコンベヤ・ベルトコンベヤ・各種コンベヤ・オーダーメイド機器ならTakahashi 株式会社へご用命ください。
こちらでは、御社でご利用になるコンベヤを選定する際の手順についてご説明いたします。
搬送条件の確認
ローラコンベヤの選定にあたっては、まず搬送物の条件および作業条件などを考慮のうえ、選定を行っていきます。
搬送物の条件…外形寸法・底面の状態・1個あたりの重量
搬送量の条件…搬送物の間隔など
積み込みの条件…搬送物のコンベヤ積載方法など
作業の環境…水気、湿度、温度など
型式の選定
上で選定したピッチによりローラ1本あたりにかかる荷重を計算します。
そして、算出したローラ1本あたりの荷重(W)に、ローラ1本あたりの許容荷重(ローラ幅によって変わります)を超えないように、ローラの型式を選定します(その際、安全率を考慮して許容荷重の50%程度を目安としてください)。
また、注意事項として積み込みの時に衝撃が生じる場合は、 その度合いによって以下の計算式よりローラの型式を選定します。
軽い衝撃がある場合は
その時のローラ1本あたりの許容荷重≦通常のローラ1本あたりの許容荷重÷2
強い衝撃がある場合は
その時のローラ1本あたりの許容荷重≦通常のローラ1本あたりの許容荷重÷3
スタンド取付間隔の選定

ただし、フレームの接続部および90°カーブコンベヤの昼間部には必ずスタンドを取り付けてください。
フレーム | スタンド取付間隔(L) | |||
---|---|---|---|---|
1m | 1.5m | 2m | 3m | |
スチール φ60×30×2.3t | 520 | 200 | 100 | 25 |
スチール φ90×30×2.3t | 1,100 | 500 | 280 | 75 |
スチール φ90×30×3.2t | 1,500 | 700 | 350 | 100 |
スチール φ90×30×4.5t | 1,900 | 900 | 470 | 130 |
アルミ φ60×30×3t | 250 | 160 | 80 | 25 |
アルミ φ90×30×3t | 300 | 200 | 100 | 30 |
ステンレス φ60×30×2t | 460 | 175 | 85 | 20 |
ステンレス φ90×30×2t | 1,000 | 450 | 230 | 70 |
【例】フレーム[90×30×2.3tを使用し、スタンドの取り付け間隔を2mにした場合
2mのコンベヤ上に280kg×2(m)=560kgの等分布荷重の負荷に耐えられるということを表わしています。
自走勾配の選定
ローラコンベヤを設置する時、コンベヤに傾斜をつけて搬送物の自重により運ぶことができます(自走勾配)。
自走勾配の傾斜は搬送物の重量、底面の状態、材質などによって異なりますので、注意が必要です。
正しい勾配はテストを行って決定しなければなりませんが、おおよその目安を表2に示します。
※搬送物が重量物である場合、また長い距離での自走勾配は状況を判断したうえで極力避け、水平レベルでのご使用をご検討ください。
搬送物 | 自走勾配の傾斜の目安(M当たり) |
---|---|
段ボールケース | 30/1,000~60/1,000(mm) |
プラスチックケース | 20/1,000~40/1,000(mm) |
スチールケース | 10/1,000~30/1,000(mm) |
木箱 | 20/1,000~50/1,000(mm) |